第2回はたらくコンソーシアム 開催レポート
2024.11.08
開催日時・場所
日時
2024年10月25日(金)16時~18時
場所
株式会社三友システムアプレイザル様本社オフィス
参加者
東京大学大学院
経済学研究科 准教授
稲水伸行様
株式会社クロスキャット
管理統括部 人事部 部長
細根宇紘様
株式会社三友システムアプレイザル
取締役専務執行役員 福迫 良輔様
経営企画室 藤本 ちえり様
株式会社ティーズブレイン
代表取締役
竹下仁様
事務局
株式会社ライフワークスタイルラボ
はたらくコンソーシアム事務局長
森美香
■ はじめに
今回はコンソーシアム参画企業の三友システムアプレイザル様の会議室をお借りして
開催致しました。
まず、事務局長森より、今年度の活動スケジュール概要の再確認を行いました。
その後、稲水先生より、あらためてコンソーシアム立ち上げのきっかけとモバサクの
3つのIDについての解説をいただきました。
■ コンソーシアム立ち上げのきっかけ
・日本の組織のあり方や働き方が変化している。
昔の日本企業においては、入社したらフルタイムでその会社に所属して働くということが当たり前 で、ましてや副業なんて、もってのほか!だった。
ところが最近は人材の流動化や、一人のワーカーが同時にいろんな仕事にプロジェクト型で関わっていくようなネットワーク型の働き方に変わってきている。
・稲水先生が提唱されているオフィス学におけるワークプレイスについては、オフィスデザインに注目はするが、そこでのいろんな運用を考えるとHR(人的資源管理のいろいろな制度設計も絡む)、IT、そして働き方という文脈で絡んでくる。
そのうえで、そこで働く人のモチベーションという視点でみると、ワークスタイルの部分である組織構造・文化やリーダーシップも絡んでくる。
・そのような視点をふまえて、日本のネットワーク型組織のより良い働き方を見出していきたい。
■ モバサクの3つのIDについて
・モバサクの組織編の設問には3つのIDを測定できる設問が含まれている。
3つのIDとは、「I-deals(自律化度)」「Identification(一体化度)」「Ideation(創意工夫⇒イノベーション行動ともいう)」のそれぞれの頭文字をとって3つのIDという。
組織編でこれらの3つを測定しながら、行動編で時間の使い方や環境編でオフィスの環境を確認していく…というのがモバサクである。
I-deals(自律化度)という項目は、まだ日本では聞き慣れない言葉だが、これが高いと組織にポジティブな効果を与えているという多くの研究結果がある。従業員の自律性だけでなく、マネジメントにとってもうまく活用できるものだ。
例えば介護で高スキルの社員がやめなければならないということに対してもI-deals は機能する。優秀な社員を採用するためにも有利にはたらく考え方で、人事のリテンションや採用戦略としてもうまく活用する会社はちらほら増えてきている。
日本企業の概念がどこまで普及するかはこれから検証する必要があるが、一人ひとりにとって良い働き方というのは様々なので、I-dealsという観点は必要になってくるのではないか。
■ そしてメインディスカッションへ
そして研究会は、三友システムアプレイザル様の結果を踏まえて、いよいよメインのディスカッションフェーズに。
今回は、
①ストレスチェック結果に対する打ち手の深掘り
②業務効率とイノベーション行動
③若手社員のモチベーション向上
以上三つのテーマについて、各社様々な視点より討議がなされました。
そこで見えたキーワードは、「ゆとり」とイノベーション行動、
そして「見通し」とモチベーション向上。
今後の研究会でも注目していきたいキーワードです。
最後に三友様のオフィス見学をさせていただき、場所を移して懇親会へ。
四谷駅近くのイタリアンで美味しいお酒とお食事を頂きながら、コンソーシアムメンバー皆さまと交流を深めました。
次の研究会は12月にクロスキャット様のオフィスにお邪魔する予定です。また楽しみです!
連絡先
株式会社ライフワークスタイルラボ 事務局長:森
E-Mail:press@lwlabo.jp