あらためて、企業の働き方改革について考える
2024.10.08
今回のインサイトは「あらためて、企業の働き方改革について考える」がテーマ。
生産性向上に伴奏するCXかえる事業部の専門家が、企業の管理部門が抱える悩みのひとつである組織の生産性を高める方法について、「人材・組織・環境」の面から成功のポイントをお伝えしていきます。
目次
専門家 プロフィール
株式会社ティーズブレイン 取締役執行役員 兼 株式会社ライフワークスタイルラボ
CXかえる事業部
ソリューション開発・企画グループ部長
東京大学大学院共同研究
「はたらくコンソーシアム」事務局長
森 美香
豊富な働き方コンセプトメイクと生きたオフィス環境づくり、東京大学大学院との共同研究にて培ったアカデミックな知見を融合させ、様々な企業の「自社らしい働き方」追求のお手伝いに駆け回る。
コンサルティングのみならず、多くのイベントで講演・講師としても活躍中。
2024年からは東京大学大学院稲水准教授と共同設立した「はたらくコンソーシアム」事務局長として、
日本の働き方と組織のあり方に革新をもたらす取り組みを実践中!
はじめに
先日少し興味深いアンケート調査結果を目にした。2023年夏に実施された200名の会社員対象に行われた働き方改革に関する調査結果だ。
それによると、回答者の4割が自社では働き方改革が行われていない、言い換えればまだ6割の回答者しか働き方改革が行われていると感じられていない状態だ。
コロナ前から「働き方改革関連法」が施行されるなどあれだけ国を上げて「働き方改革」といわれてきたにもかかわらずだ。
さらに、その働き方改革が行われていると回答した4割の方の勤務先の取り組みの多くは「テレワークの導入」だそうだが、その4割の回答者のうち、6割強が、働き方改革によって「モチベーションについては変化がない」。
これで、本当に働き方改革が進んでいる状態といえるのだろうか?
テレワーク導入だけで本当に改革か?
上記のアンケート結果のように、働き方改革の主な取り組みとして、「テレワーク」がコロナ前から取り上げられてきたが、コロナ禍を経た今、改めて「テレワーク」の意義を問う会社が増えてきているように感じる。
それも、コロナ前から率先して「テレワーク」をやってきたそれなりに大きな企業ほど、経営層の方から、テレワークによってコミュニケーションの分断の問題が顕在化され、オフィスに出社して対面で対話をすることの必要性を感じると言った話を聞くことが多くなった。
コロナで急速にリモートワークが増え、私たちの働き方が一瞬変わったかのように見えたけれど、変わったのではなくて、あくまでも「働き方の選択肢が増えた」だけなのだ。リモートワークそのものは悪いことではなく、介護や育児との両立や移動時間の節約、パンデミック時の事業継続などにおいてはとても有効な手段だ。
ただ、目的ではなく、手段にすぎないと言うことをしっかり認識すべきだと思う。
成功する働き方改革のために必要な「働き方ビジョン」
だからこそ、なぜ我が社は働き方改革をしなければならないのか、そのためにどんな働き方を目指すのか、その目的、ビジョンをあらためて明確化する必要があると強く思う。
その上で、現状の働き方を可視化し、その目的をかなえる働き方に近づけるための手段を検討し、ステップを踏んで具現化する。
その段階では、現場の社員をうまく巻き込んで「自分ごと化」させることもポイントだ。
さらに、その効果を可視化して検証し、改善策を練る。
このPDCAが文化として根付くようになることが、働き方改革を始めとした、いわゆる企業変革がうまくいく環境なのではないだろうか。
そのためのファーストステップとして、「我が社の働き方ビジョン」をまずは描いてみることをおすすめしたい。ちなみに組織変革論の権威であるジョン・P・コッター教授はその著書「リーダーシップ論」の中で、こんな言葉を残している。
「失敗した改革では、たいてい計画や方針やプログラムばかりが羅列されていて、ビジョンが欠けている。企業によっては、厚さ10センチにも及ぶ変革プログラムについての冊子を社員に配布しているところもあった。気が遠くなりそうなその分厚い読み物のページをめくると、手続き、目標、方法、最終期限などについてこと細かく記載してあったが、このプログラムが導く先は何であるかについて明確で説得力のある説明は、いっさい見当たらなかった。」
『 リーダーシップ論』 (ジョン・P・コッター ダイヤモンド社)p154
みなさんの会社は思い当たることありませんか?
【無料ウェビナーのご案内】「自社を変革する環境を整えるには?
「企業変革」と聞いて、「働き方改革」と連想される方もいらっしゃるのではないかと思います。
コロナ禍を経て、「テレワーク」という働き方が私たちの新たな働き方の選択肢とはなりましたが
テレワークを導入したからといって、企業の働き方改革が進んでいると、本当にいえるのでしょうか?
テレワークはあくまでもひとつの手段に過ぎません。
では、真の働き方改革を推し進めるために必要なのは何でしょうか?
本ウェビナーでは、企業の働き方改革をうまく推進していくためのポイントである、
「働き方ビジョン」の作り方と浸透方法についてお伝えしたいと思います。
「働き方改革が今ひとつ進まない」「テレワークを続けるかどうか迷っている」「出社率を高めたい」といった悩みを持つ経営者・管理部音の皆様にぜひ参加いただければ幸いです。
【おまけ】故郷を愛する食いしん坊大臣 私の愛しのソウルフード
今回は私の大好きな栗のお菓子の紹介です。
故郷岐阜の恵那というところに本店がある「恵那川上屋」さん。
栗きんとんを始め、栗を使ったお菓子を沢山販売されています。
関東では、二子玉川と横浜のデパートに2店舗しかありませんが、通販サイトもあります。
特に我が家の大好物は、「洋風栗きんとん」。
コーヒーのお供に本当によく合うのです。
お世話になった方にお贈りすることもあるのですが、
必ずといっていいほど喜ばれます。
また栗風とか、栗山とかという名前のモンブランも絶品!
自分へのご褒美として頂くことも時々あります。
そして、暑い今年の夏の私の推しは、栗を使ったアイス!
期間限定だったのでもういただけないかもしれないですが、サブレの間にちょっと洋酒が入った栗のアイスが挟んであって、本当に美味で至福の一時でした…。(あーまた食べたくなった…)