若手の考えを働く環境に活かそう |株式会社ライフワークスタイルラボ

若手の考えを働く環境に活かそう

2024.07.22

今回のインサイトは「若手社員のアイディアを働く環境創りに活かしてみよう」がテーマ。

生産性向上に伴奏するCXかえる事業部のコンサルタントが、企業の管理部門が抱える悩みのひとつである組織の生産性を高める方法について、「人材・組織・環境」の面から成功のポイントをお伝えしていきます。

コンサルタント プロフィール

株式会社ティーズブレイン 取締役執行役員
CXかえる事業部 ソリューション開発・企画グループ部長
東京大学大学院共同研究「はたらくコンソーシアム」事務局長
森 美香

豊富な働き方コンセプトメイクと生きたオフィス環境づくり、東京大学大学院との共同研究にて培ったアカデミックな知見を融合させ、様々な企業の「自社らしい働き方」追求のお手伝いに駆け回る。
コンサルティングのみならず、多くのイベントで講演・講師としても活躍中。 

2024年からは東京大学大学院稲水准教授と共同設立した「はたらくコンソーシアム」事務局長として、
日本の働き方と組織のあり方に革新をもたらす取り組みを実践中!

はじめに 

 今年の春にとある会社が都内在住の20代約400名を対象におこなった意識調査によると、なんと、約半数が直近1年間で「仕事をやめたい」と思ったそうだ。
その理由の1位として上げられたのは「自分には向いていない」。
そして、そのことを職場に相談した人は2分の1程度にとどまっているらしい…。

 さらに、「職場に迷惑をかけている」とか「自分の仕事は自分よりもっとうまくやれる人がいる」なんて思っている若手社員も 一定数いるようだ。

読者の皆さんは、この事実をどうとらえられるだろうか?

若手社員の自己効力感のなさはコミュニケーション不足から?

 若手社員の自己効力感の無さもそうだけれど、コミュニケーション不足からなる思い込みも結構あるかもな…と、社会人歴◯十年の中年社員は思ってしまう。

 コロナ禍でのリモークは様々なムダを省いて仕事の効率化ができた部分も多いにあったかもしれないが、例えば、オフィスで休憩時間に同僚や先輩と雑談をして、なんとなく周りの状況が見えたり、雑談しなくてもオフィスで仕事をしていると、隣の部署の人たちがミーティングをしていて、断片的に話の内容が聞こえたりして、「え、今こんな仕事してんの?」とか気づくようなことってないだろうか。

 リモートワークだけではなかなかつかめないこともあるだろう。
会社の空気感とか雰囲気とか…、オフィスって実はそんなものを醸し出しているのだ。

 だから、私は、オフィスをはじめとした働く環境創りは組織文化創造に大きな影響を与えていると常々感じているのだ。
著名な経営学者であり組織論者でもあるバーナードは、「組織成立の3要素」として
①コミュニケーション ②共通目的 ③貢献意欲 を掲げているが、
それはまさに、働く環境創りにも必要な要素で、結果として組織の活性化にもつながる話なのかもしれない。

 言い換えれば「働く環境づくり」は「人づくり」につながるということなのだ。

コミュニケーション活性化と自己効力感を高める
「働く環境創造ワークショップ」のススメ

 例えば、若手社員を集めて、どんな場所で働いてみたいか?などといったワークショップをやってみてはいかがだろうか?入社してからリモートワークで仕事をすることが多かった若手社員にとっては、自分目線で、オフィスも含めた、自分が理想とする働く環境を考える…というのは結構新鮮かもしれない。

 どうしたら、もっと自分が仕事を覚えられるようになるか、学べるようになるか、先輩に話しかけやすくなるか?会社の情報にアクセスしやすくなるか? 

 そこに、会社として目指す働き方や事業に対するビジョンをブレンドすることで、オフィス等の働く環境を通して、仲間の想いや、あらためて会社の目指すもの・隣の部門の仕事の内容・自部門の役割などと、新たな気づきがあったりするかもしれない。

 さらに、そのワークショップで発案されたアイディアが採用され、社員の働きやすさや働きがいなどに効能を発揮すれば、「自分たちにもできるんだ!」という自己効力感にもつながることだろう。

【無料ウェビナーのご案内】
若手社員の離職を防ぐために、何をすればよいのか?

 とあるアンケート調査によると、若手社員が「会社をやめたい」と思う理由の1位は「自分には向いていない」ということのようです。
これをいろいろと深堀りして考えてみると、どうやらコミュニケーション不足と自己効力感の低さにも原因があるように思います。

そんな若手社員にとっても、自分が実際に仕事をしている職場環境はオフィスをはじめとして、とても身近なものです。
その「働く環境創り」に若手社員を上手く巻き込むことで、若手社員のモチベーションや組織コミットメントを高め、ネガティブな離職も防ぐことができる…そんな効果を図るためのお役立ちセミナーです。

「せっかく採用した若手社員がなかなか定着しない…」そんなお悩みを持つ、経営者、管理部門の皆様にぜひ参加いただければと思います。

【おまけ】故郷を愛する食いしん坊大臣 私の愛しのソウルフード

 すでに真夏日があったりして、今年の夏は暑そうですね。夏といえば、「うなぎ」。

 私の故郷に「辻屋」という名店があります。
いつも11時の開店前から長蛇の行列で、わざわざ東京からここのうなぎを食べるために来る人もいるくらいの人気店。

 しかも、入ってからオーダーして出てくるまでにさらに待つこと1時間!蒸さないで焼くから時間もかかるけれど、コッテリと黄金色に焦げ目がついた、ここのうなぎを食べると明日への活力が湧きます。肝吸いも絶品!

 仕事に悩む若手社員にぜひ、この「うなぎ」お薦めしたいです。
美味しいものは人の気持ちを和ませますね!
(あーまた食べたくなった…)

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